4 月 9 日(火)に文部科学省から令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の受賞者が発表され、阿保憲史さん(アイソトープ総合センター・技術専門職員)が「研究支援賞」を受賞しました。阿保さんはアイソトープ総合センター管理室に勤務しており、放射線施設全般の管理・運営、放射性同位元素(RI)や放射線発生装置の取扱い法の指導、RI実験・実習の支援、ならびにRI業務従事者の管理などを担当しています。
業績名:
RI の利用促進および安全意識醸成への包括的な貢献
コメント:
この度はこのような栄誉ある賞を授与いただき大変光栄に存じます。受賞対象となった業績は、放射性核種(RI)の貯留管理システムの開発によるRI化合物研究への貢献、コロナ禍における遠隔教育を充実させるためのCG合成を駆使したRI教材の開発、ならびにRI法改正に伴う放射線測定器の管理法の確立など、RIの研究・教育・管理への包括的な貢献となります。これらの業績は本学R&T(Researcher & Technician)コラボプロジェクト※1をはじめ、多くの方々に支えられて実を結んだものであり、この場をお借りして感謝を申し上げるとともに、受賞を後押ししてくださった方々に心より御礼申し上げます。RIは医学、理学、工学、薬学などあらゆる分野で利用されており、我々は多大な恩恵を享受していますが、一方で放射線は視認できないことや核種によって個性があるなど、取扱い方法にはコツが必要です。こうした複雑なバランスへの理解を支援し、RI研究の発展に貢献できる人材であり続けたいと思います。
※1 R&T(Researcher & Technician)コラボプロジェクト
研究者と技術職員が共同して行う研究教育プロジェクトを支援することで,本学における多様で卓越した研究・教育の活性化,技術職員のスキルアップおよび研究者と技術職員によるチーム型のプロジェクトを推進し、研究教育推進体制の強化を目指すプロジェクト。
- 北海道大学プレスリリース
「令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の受賞者が決定~北海道大学から8名が受賞~」 - 阿保さんの研究支援活動は、研究支援人材広報誌 Specialist 2~4号 SPECIALIST INTERVIEWでも紹介されておりますので、ぜひご覧ください。
研究支援人材広報誌 Specialist